シャンプーは何でできているの? ~ヘアケア商品 開発のヒント②~
前回のコラムで「リンス・コンディショナー・トリートメントの違い」についてお話をしました。
…よく考えるとシャンプー剤についてのお話しをしていませんでしたので今回はシャンプー剤の成分についてのコラムです。
シャンプー剤の役割
シャンプー剤に求められる効果は毛髪や頭皮の「汚れ」を取る。ということです。
この「汚れ」には2つの種類があること皆さんはご存知でしょうか。
◆外因性の汚れ…ほこり、たばこの煙、排気ガス、ヘアスタイリング剤
*外側からつけた、もしくは生活の中でついてしまったもの
◆内因性の汚れ…汗、皮脂、フケなど
*自身の体から生理的に分泌されるもの
これらの汚れは油性のもの(水になじみ難いもの)が多く、お湯で洗うだけではなかなか落ちないのです。
そこで活躍するのがアニオン界面活性剤や両性界面活性剤。
2つの界面活性剤はシャンプー剤の大きな役割である洗浄成分として配合されています。
シャンプー剤のメインの成分は洗浄成分ですが、それだけでいいのでしょうか。
洗浄成分以外のシャンプー剤を構成する成分を見てみましょう。
シャンプー剤の構成成分
洗浄成分だけでは髪の毛がパサパサになり手触りが悪くなってしまうので、通常シャンプー剤にはコンディショニング成分を配合します。
コンディショニング成分はシャンプー時の保湿感を与るものや、つるっとした手触りを与えるものがありますが、それだけではなく洗浄中やすすぎの時に水分を多く含んだクッションのような状態になるという大きな役割があります。
クッションになることで髪の毛同士や髪の毛と指間の摩擦から髪の毛を保護する効果があります。
その他の成分としては増粘・加脂剤やpH調整剤、パール化剤、防腐剤、香料等シャンプー剤に個性を出すための成分が配合されます。
シャンプー剤は配合する成分で使用感や髪の毛の仕上がりが変わります。
お求めの効果や仕上がりなどご相談してお作りすることも可能です。
興味のある方、お悩みの方はぜひ1度お問い合わせください。